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by taxwax
 
ドキュメンタリーと節目
今日はあるこの町の有名人と色々話した。
ちょっとの時間の打合せのつもりが長話になってしまった。
でも彼と話してると楽しい。
多分頭のいい男なんだなと思う。買被りの可能性は否めないが…
傍目からは変なおじさんにしか見えないが、僕にとっては良き兄貴である。

さて、ザ・ノンフィクションという番組を知ってるだろうか?
僕はこの番組が大好きだ。日曜の昼下がりに突如として現れる
リアリティ、メッセージ、多分この番組のせいで何度と
これから出かけるというやる気を削がれ、想い、考え、約束をすっぽかした事かw

ドキュメンタリー、ノンフィクション作品好きで色々見ている僕には
しょうもない、おもんない回が多いのだが、
(ぶっちゃけほとんどそんな回ばかりだ…)
中にはかなり好きな回がある。

それは弱小野球部を描いた作品で、その年?のギャラクシー賞を取った
「負けんじゃねぇ〜神田高校に起こった奇跡〜」という作品だ。

この作品、身内で見せてもあまり反応が薄いのだが
僕の涙腺スイッチのど真ん中直球作品なのである。
良く有るつまらないドキュメンタリー作品の不幸な人や事柄を
大変ですね〜的な安い呵責の押し売り作品とは違う良い味の人間ドラマです。
ドキュメンタリーと節目_e0151693_19384013.jpg

一番手っ取り早いのは見ていただくのが良いのだが、
ようつべに有った動画は規約違反という事で消されていた。

規約も大事だけどこういう利益ではない良い作品はフリーで見せるべきだと思う。
そしてザ・ノンフィクションの製作もしょうもないアイドル崩れの様な女がオーロラ見るとか
糞みたいな作品をDVDで発売するなら、この作品も含めベスト作品集のようなDVDを出すべきである。
良いものなのに放送終了後は二度と見れないなんてもったい無い。
山村留学の女の子の奴とこの負けんじゃねえは絶対出して欲しい作品です。

この作品は何故か一定スパンで見たくなる作品である。
多分そこが自分の中で何かの分岐点となってる様な気がしてならない。
ひっそりと見て号泣するそんな作品です。




軽くあらすじを…

平塚に有る県立神田高校はちょっと前に風紀を乱す様な髪型、態度の生徒を
入試結果に関わらず入学させないとして、問題になったあの高校の話です。
この野球部はなんと公式戦10年間勝ち星なしという、まあ言ってみれば県内断トツの弱小高校だ。
それも無理もない、毎回定員割れの言葉は悪いが名前書ければ受かるような荒んだ高校だ。
そんな所で真面目に部活動に励む生徒が居る方が不思議な位だと僕は思う。
そこに赴任して来た教師が写真の男、松山大介先生だ。
彼は教師としては異色のエリートリーマンから転職したという変わり者。

彼は言う、
「金も同世代より良い金を貰い海外赴任も経験し、いわばエリートだった。
でも全然自分は満たされていない。だったら倒れて死ぬ時に笑って死ねる様な生き方、
志した方向に夢が叶わなくてもその方向に足をむいて倒れる様な生き方が出来れば
人間は幸せなんだろうな…と色々考えて…。」

彼は高校時代に熱中した野球に情熱を追い求め会社を辞め、
指導者として再スタートしたという。そんな彼が神田高校へやってきたのは六年前だ。
けれども、情熱は生徒には伝わらなかったようだった…
負けても悔しさを見せる訳でもない所に現れていた。

大会の10日前の練習試合でまた相変わらず情けない負け方をした生徒の前で
彼の中の糸が切れた様だった。
大会後まで言うつもりがなかった自分がこの高校で最後の夏になると言う事を切り出した。

「言うつもりなかったんだけど、この夏が俺の監督最後の夏なんだよ。たかだか2年半この学校で選手やってきたお前達の思いと六年間この学校で監督やってきた俺の思いとおまえらが、かなうはず無いんだよ!
だけど、それじゃ困るんだよ!
俺達は選手だから6年間やってきた監督の松山先生より意識が上ですってのぞんでくれないと困るんだよ…
俺も一試合、一試合勝負してるよ…本当に…だから変な弱気な事されるとムカつくんだよ!怒るんだよ!…
こんな事……話さないとまとまらないんだったら情けないぞ………」

彼は思わず涙溢れた目と鼻を拭いながら、

「負けんじゃねえ…」

この一言に選手の心に火をつけた。夜間の自主練習をやりはじめたのだ。
番組では何人かの生徒、家族に密着していた。
片腕の無いエースと双子の兄のキャッチャーと男手一つで育てた双子の親父、
父親が失踪し、父親に買ってもらったピッチャー用グローブを大切にする外野手、
その中でも印象的だった生徒の1人、佐藤和成選手。
佐藤選手は小さな体格故に一度も公式戦には出た事が無かった。
万年補欠だったが、野球への情熱は人一倍だった。深夜の素振りを毎日欠かさなかった。
単なる野球馬鹿だと言う彼は言う、

「自分が出てチームが勝ったらすごく嬉しいけど、出なくてもチームが勝ったら
次の試合で出れるチャンスが有ると思うので。野球は人生そのものです。」

彼の家は経済的に逼迫している様だった。
僕の感覚ならグレても仕方の無い様な環境なのに
とても純粋でまっすぐな瞳が輝いて見えた。

そして運命の2006年7月16日。
9回表2アウトランナー無し、3-5で負けていた神田高校は代打で
3塁コーチャーで誰よりも大きな声で声援していた万年補欠の佐藤選手が呼ばれた。
多分だが、監督は万策尽き、半分諦めていて3年生で唯一補欠だった彼を
記念半分で出してあげたのだと思う。

その期待の無いバッター佐藤選手の初球、無心で振ったバッドはレフト前へ転がった。


最後まで諦めない。


公式戦初打席、初安打。佐藤選手ヒットで選手達を勇気づけた。
この後、神田高校は大逆転の6-5とし、10年ぶりの勝利を挙げたのだった。

-10年ぶりの一勝、それは偶然舞い込んだものではない。
勝利の女神は、最後まで諦め無かった者にだけ時々、奇跡の様なごほうびをくれるのだ。-



とナレーションで締めくくられるっと。
何かここまで書いてて自分の文章力の無さに絶望しましたorz
文章で伝えるのは難しいね。
興味を持った人は言って下さい。データかDVDあげますw
「負けんじゃねえ…」
って言葉が文章を巧く書けない今、しみます。
先生!負けそうです!
by taxwax | 2009-10-29 21:50 | 映像

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